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- 2020.01.12 Sunday
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おはようございます。
今日は英語の発音のお話しです。
ちょうど30年前くらいの、私がまだ学生だった頃、
たしか彼は、アメリカ合衆国シカゴの出身だったと思います、友達と何かのことで議論になりました。
そんな時に、私が、
"After all, I am an Asian." (結局、僕はアジア人だから。)
と言うと、彼が、
"What? Are you a spy?" (えっ?キミはスパイなの?)
と聞いてきました。
そして、私が、
"I am Japanese." (僕は、日本人だ。)
と言うと、彼は、
"Oh, Asian. I thought you said you were an agent." (ああ、アジア人ね。エージェントと言ったのかと思った。)
わかりますか?
ひとつには、普通は国籍や人種を言うときにはわざわざ冠詞の a/an を付けずに言うのですが、"an Asian" と言ったこと、
もう一つは、"Asian" の "s" のところで、日本語の「ジャ・ジ・ジュ・ジェ・ジョ」のように、舌を上あごにあてて息を止めて、ちょうど "Japan" の "J" のように発音してしまったことが失敗でした。
Asian は /éɪʃən(英国英語), éɪʒən(米国英語)/
agent は /ˈeɪ.ʤɛnt(米国英語)/
のように発音しますが、私が言った "Asian" の "s" の音が、/ʒ/ ではなく、"agent" の "g" のような /ʤ/ の音になっていたから、彼に誤解をさせてしまったのです。
そして、こまかいことを言えば、英語の "n" の音は舌先を上の前歯のあたり(上あごの先)にあてて出すので、"agent" のように "n" と "t" がくっついたりすると、"t" の音はいつもはあまりよく聞こえていないということもあります。
エージェント と、日本語では「ト」のように "t" に母音の音(オ)が入りますが、英語の "t" はただの息の破裂音ですからね。
"Asian" と "agent" に戻って整理すると、
"Asian" の /ʒ/ の音は、舌先を上あごの先にあてずに出して息をストップしない、
"agent" の /ʤ/ の音は、舌先を上あごの先にあてて息をストップして出す、
この区別、日本語にはないので結構難しいのです。
"car" (車)の複数形 "cars" と "card" (カード、トランプ)の複数形 "cards" も、前者の "s" は舌先で息を止めずに、後者の "ds" は舌先で息を止めて発音します。
FORWARD生のみなさんは、この辺りも必修科目の ALL でチェックされていると思いますが、細かいことをチェックされても、こういう事情もあるので、きちんと練習して下さいね。
Have a nice day!
KK