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- 2020.01.12 Sunday
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みなさん、こんにちは。
英語の訛りで自分が理解できなかったお話しの第3回目です。
ニューヨーク出身のジムと話していると、彼が、
"I don't have a ヒーダ."
と言いました。
最初は何のことかよく分からなかったのですが、これから冬になろうと
いう季節であったことと、お話しの内容から、"heater" のことだと分かり
ました。
ちなみに、日本語のカタカナでは「ストーブ」と言いますが、英語の
"stove" は、普通は料理用のコンロやレンジのことをそう呼びます。
さて、ニューヨークも、東京に日本各地の出身者が集まっているように
全米各地の出身者が集まっている大都市ですが、その後、ジムや、他の
ニューヨーク出身の友達と話していると、
「生粋の(?)ニューヨーカー(笑)」には、彼らなりの訛りがあるよう
です。「生粋の江戸っ子」か何かみたいですね。(笑)
一番、典型的なのが、"heater" /híːt‐ṭɚ/ が /híːdə/(ヒーダ)とか、
"better" /béṭɚ/ が /bédə/(ベダ)のように発音されることのように思い
ます。
東海岸にあるニューヨークでは、どことなくイギリス英語の訛りが残っていて
イギリス英語では "heater" は /híːt‐tə/ (ヒータ)と、"better" は /bétə/
(ベタ)と、語尾の "r" の音が発音されませんが、それに似ていて、それでいて
アメリカ英語の典型的な Flap T (強勢の置かれない "t" が "d" または "l" の
ように発音されること)の特徴が出て、アメリカ英語では /híːDɚ/ や /béDɚ/
と聞こえることが多いのですが、同じように "t" が "D" のように発音されています。
もう一度、確認すれば、
"heater" /híːt‐ṭɚ/ ⇒ /híːdə/(ヒーダ)
"better" /béṭɚ/ ⇒ /bédə/(ベダ)
のようになります。
他にも、caught /kˈɔːt/ や bought /bˈɔːt/ の /ɔː/ の音が、
カタカナで近似値の音を表すなら、
イギリスでは(コート、ボート)と「オ」の音に近く発音されて、
アメリカ西部では(カート、バート)と「ア」の音に近く発音する人もいる
のですが、「生粋の(?)ニューヨーカー(笑)」はその中間のように、
「コォァト、ボォァト」と発音しているように聞こえます。
アメリカ英語は、テレビや映画の影響でほとんど訛りがないようにも感じ
ますが、もしもあなたのまわりに「生粋の(?)ニューヨーカー(笑)」が
いたら、是非、注意して聞いてみて下さい。
※ どうやらイタリア語のアクセントから来ているようなことを言う人も
います。
面白いですよ。
KK